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愛は要らないから…

第12章 きっかけ



「あ゙ー…暑くて死ぬ…溶ける……帰りたいけど帰れない…」


教室にある時計を見ると
もうすぐで下校時間になろうとしていた時だった


「もう7月だしね。でももうすぐ夏休みなんだし悪いことばかりじゃないよ」

「うーん…そうだけどさ……」


季節はもう夏
初夏なんて言葉がないほどグッとある日を境に暑い気温になった気がする…


俺がただ単に暑さに弱いだけかもしれないけど
どちらにせよ、俺にとっては異常気象だ


今もこれからのことを考えると更にやる気が失せて
机に突っ伏せた


「じゃあ楽しいこと考えよ!夏休み遊ぶ予定作るとかさ?
海にする?山にする?それとも川?あ、バーベキューとか!

この前の校外授業なんてずーっと前から作戦たててたじゃん!
ほら、また楽しみになってこない?」

「いや、夏は別。
外にすら出たくない。」

「えー…じゃあどっか施設で遊ぶ?
カラオケとかボーリングとか」

「そこに行くまで外で照りつける太陽がさんさんと…あぁ、溶けた
脳内シミュレーションで俺溶けてるわ」

「もう!人間溶けません!
そんなの現実だったら

秋くん、毎日学校に来るたび溶けてるはずだよ」


ちっ…バレたか……
まあ、当たり前なんだけど

本当に夏は嫌いだー


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