愛は要らないから…
第12章 きっかけ
「ひぅっ!待っ…」
「無理」
突然大和は服の上から
俺の胸の突起を探すようにゆっくり撫で、場所を当てると
いやらしく捏ねくり回すように指でいじめてくる
「っ…せ、せめて…全部これ冷蔵庫に入れてから……」
変な触り方されると力が入らなくなる
落としそう…
中身の入ったレジ袋を持つ手も
ただその場に踏ん張る足もガクガクして
も…う……
「んぁっ!」
「おっと…」
とうとう限界が訪れてしまうと
俺は完全に大和に寄りかかり
大和はそんな俺をしっかり支えるように抱き止めて
レジ袋も落ちる前に拾い上げた
「大丈夫?」
コクコクと頷くと
ゆっくりキッチンカウンターを背もたれにするように座らせて
大和は残りの食材を冷蔵庫に入れている
俺はその姿をただただ
ぼーっと座ってみてるだけだった