愛は要らないから…
第12章 きっかけ
「立てる?」
大和はそう言うと俺に手を差し伸べた
やっぱり、これ以上の行為はベッドで…だよな?
「うん」
手を差し伸べられたし、
だから少し無理をしてでも立った方がいいと思って
そう返事をして、手を握って立たせてもらった
「そこ、手ついて」
「え…?」
な、なに…?
ここで最後までするつもり!?
「早く」
後ろから左手で腕をまわされ、右手は俺の手首を掴んで
キッチン台に手をつかせようとしてくる
「ちょっ、本気?」
「じゃあやめる?」
大和の手がスルリとあっさり解けると
物足りなさを感じた
欲しい…
欲しくてたまらない
ここでしかしないなら、それでもいい…
「しよ?…おねがい……」
俺は少し恥ずかしくても
もう、本能が勝っててゆっくり自分のベルトを外してズボンを脱ぎはじめた
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