愛は要らないから…
第13章 溢れる想い
「もう行くの?」
俺は上半身を起こしてベッドから降りようとすると
咄嗟に大和は俺の腕をつかんだ
「ドタキャンして。行かせたくない。」
大和も体を起こすと俺をぎゅっと抱き締めて
甘えたようにそう言った
「だーめ。みんな参加するのに俺だけ行かないなんて無理だろ」
「………っ…」
大和の腕に力が更に加わる
相当行かせたくないのか?
凄くそばにいたいって思ってくれるのは嬉しいし
俺も同じ気持ちだけど
流石にこのままだと困る…
「すぐ帰ってくるし…
あ、お土産なんか買って」「要らない」
「大和……」
弱ったな…
どうしたらいいんだろ?
「あっ…だめだってば……」
どうしても行かせたくないのか
俺はベッドに縫い付けられ、身動きがとれず
大和に唇を奪われる
「んっ、……ふ、帰ったらいくらでもする…っ、から……」
「ほんと?……っ…」
「ん、……ぅ、ん…」