愛は要らないから…
第3章 大失恋
「……の…あのー!」
「!!」
俺はビックリして起き上がった
いつの間にか横になって寝てたみたいだ…
オレンジ色の夕焼け空
帰る時間にちょうどいい
「さっきの…」
「あ…」
起こしてくれたのはさっき道を訪ねてきた男だった
「夜になって寝たままだと、なんか物騒な事件とかに巻き込まれそうだったから」
寒くなるとかじゃなく
あまり考えられない理由を話されて笑ってしまった
「ありがとう。もう帰るよ。あなたは?」
「俺はまだここに…」
「夜から用事?」
「そうゆうわけじゃ…」
「じゃあここら辺の人じゃないんやろ?はよ帰らんでいいの?それともどっか泊まるの?」
男は黙りこんだ…
まあ俺も人の事言えないけどさ
「じゃあ俺もまだここにいようかな?
隣座んなん」
俺は少し端っこに寄って
座るように催促すると、隣に座ってくれた
それからバカな話をしたりして
仲良くなって帰り間際に連絡先を交換した
彼は
静也、しずや。
ひとつ年上で、隣の県に住んでる人だった