愛は要らないから…
第15章 永遠に…
「あ、時間やっば」
「だからさっきあんだけ言ったじゃんよ!ったく…」
大和は顔は焦ってないものの
そそくさと鞄と上着を手に玄関へ向かった
「あ!ばか!お弁当忘れてるぞ」
俺も足早に玄関へ向かって
お弁当を手渡した
「行ってきます」
当たり前のようにキスをした
「………行かないの?っ!」
唇が離れたと思ったらずっと見つめられて
さっきとは異なる舌を絡ませて深く口付けてくる
「帰ったら続きな?」
「へ…?」
大和の変わらなかった顔がふっと笑うと
玄関を開けて出かけてしまった
本当にばか
「ふっ…俺もそろそろ行くか」