愛は要らないから…
第16章 あの日の荒井
そして後日…
その日は冬休み入った日で
もう外はほぼ暗くなってる頃電話が来たんだ
やっと諦める気になったか
残念といえば残念だし
チャンスといえばチャンス
複雑だな
ふっと鼻で笑うと出た
「もしもし、お兄さ「秋、そっちに要るか?」」
「は?」
もしもしも言わず
そんなセリフをかましてきた
なんか焦ってる?
「秋くんがどうかしたんですか?」
「いないんだ
実家に帰ったんだけど秋早朝から出掛けたみたいでその時から今も帰ってこなくて
電話かけてもすぐ留守電に代わるし
多分電源切ってる…」
!!
「俺のとこにはいない…
他にいそうな場所に心当たりは?」
「まだ探してない…」
「お前本当に馬鹿なの?外出てこい!探すぞ!」