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レット・ミー・ダウン【ARS・NL】

第6章 クリームシチュー【智】

智はすぐに風呂から上がってきた。

真冬でも、智の風呂は短い。

智「ちっ、目が覚めちまったじゃねーか。」

◯「なにそれ、私のせい?」

智はビールのプルタブを引くと、テレビをつけた。

ソファにちんまりと座る智は子供のようだ。

『背が低い』というより、『小さい』という方がしっくりくる。

私は、この小さい智が好きだ。

でも、それを言うと智は嫌がる。

『男なのに、華奢だとかそんなのは言われたくない』と智は言う。

だからといって、筋肉を鍛えたりはしない。

うさぎのような、小さくてしなやかな身体の智が好きだ。

私が風呂から上がると、智はソファで寝ていた。

◯「目が覚めた、なんて言ってたのは誰よ。」

私は、智を揺り起こした。

智は薄めを開いたかと思うと、私の腕を引いて倒した。

私はあっという間に智の下敷きになった。

私にまたがり抱きしめる智は、先ほどまでの智と違って大きく感じた。

私は、智の腕の中にすっぽり入った。

私は黙って、目を閉じた。

【クリームシチュー・智】

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