愛のカタチ
第3章 ON~カウンセラー×生徒~カモフラージュ編~
ガチャ
和「せんせー」
なんだよ。鍵掛かってんじゃん。
和「いないの?」
生徒が苦しんでるってのに門前払いとは。
ガチャガチャッ
和「せんせってば...」
戸には小さな磨りガラスが仕込んであって、ほんの少しだけど部屋の様子が伺えるんだ。
その磨りガラスに、ふわっと動く影を見つけた。
和「なんだよ…」
声だって耳を澄ませば微かに聞こえる。
その部屋の中で殺す息遣いだって、聞こうと思えば聞けるんだ。
和「ったく真っ昼間っから。ここは学校だぞ…」
相手はやっぱあの保健の女性教師か。
色目を使ってるのが丸分かりだったし。
和「はぁ、どこでサボろ」
先生とは言っても、結局は只の男なんだ。
まんまとハニートラップに引っ掛かりやがって。
和「なんか面白い事無いかな...」
暇潰しにちょうど良かったのに。
だけど部屋の中でエロい事されてちゃ流石に入れないしな。
そうだ、戸に穴でも開けて覗くってのも面白いかも。
や、でもめんどくさ。
それにそんな事してたら、他の先生に見つかって怒られちゃうし。
あのせんせ、怒んないし優しいし、使いやすかったのに。
今日はやめとくか。
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