
愛のカタチ
第3章 ON~カウンセラー×生徒~カモフラージュ編~
和「ぁ...」
先生は俺の腕を取ったまま、顔を首に埋めて器用に服を剥いでいく。
和「ふ...」
その唇が胸まで降りたかと思えばまた登ってきて、俺の唇に吸い付くんだ。
和「んん、っ」
舌を吸われて微睡んでしまうと、俺の間に入れた太股を俺の股間に押し付け意識を戻させる。
智「口では興味無いなんて言っても、ちゃんと反応してるよ?」
和「せっ、先生がこんな、事するか、ら」
智「どうしたの...? 呼吸が随分荒いね...」
和「ぁ、っ」
息を荒らげる俺を見て笑うんだ。
腕を取って張り付けて、顔をしっかり見ながらまたもや足を押し付ける。
和「ん、く...」
自分でする時は素手で触ってるのに。
今なんてジーンズの上から足を押し付けられただけだ。
その先生の足は少し摩る様に動くけど、だけど生身の俺から生地を2枚も3枚も挟んでて。
和「っは、ぁ...っ」
なのにどうしてこんなに身体がビクつくんだろう。
智「ふふ、反応いいな...」
ああそうか、先生は俺にピッタリ密着してるしこの圧迫感が気持ちいいのかもしれない。
それに耳元で聞かせるその声だって。
柔らかくて甘くて、とても耳障りがいいからなんだ。
智「服の上からでも分かるね。凄く熱くなってる」
和「ぁ、ちょ...」
カチャカチャと音が聞こえたなと思ったら簡単に俺のベルトは外れて。
あ、と思った時にはもう生身の俺を掴まれていたんだ。
和「っあ、せ、せんせ...っ」
智「窮屈だったでしょ? 我慢は身体に良くない...」
和「だ、駄目だって」
智「駄目じゃ無いよ。だって、嫌そうな顔してないじゃん」
和「か、顔って、そんな、の...、っ」
俺は想像していたんだ。
智「普通のSEXがしたかったの?」
和「は...?」
ついうっかりだけど、1人でする時に何故か先生の顔が浮かんだ。
智「ほら、違うじゃん」
和「な、にが...っ」
なんでこんな時に浮かぶんだと頭を振ってもその顔は離れなくて。
智「俺と、でしょ?」
俺の頭の中で、先生の笑顔は大人の顔に変わるんだ。
智「俺としたかったんだろ...?」
ほら、こんな顔だよ。
普段の仮面からは覗く事の無い、この顔だ。
