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花音学園腐男子恋愛日常-前編-

第7章 ~一区切りの結末~

「研磨は、俺達の大事な親友だ
親友だからこそ、今の研磨の幸せを壊したくない」

「せっかく、研磨にも普通の友達が出来たんだ
そいつらを、大事にしてやれよ」

聡がそう言った途端、2人は俺の後方を見る。

「そういうわけだ、チビっ子!」

「盗み聞きしてるのは、最初から気付いてるぞ!」

「えっ!?」

2人の言葉に驚きながら、後ろを振り向くと屋上のドアが少し開いていた。

すると、さらにドアが開いて歩が現れて俺達の方に向かい、歩き出して来る。

「えっと、ゴメン…。
盗み聞きするつもりは…。」

申し訳無さそうにしながら、俺の隣で立ち止まる歩。

「わかってる
研磨の事が心配で来たんだろ?」

「うん」

聡の言葉に、歩は頷いた。

「まあ、話は全部聞いてたんだよな?」

「うん、聞いてたよ」

「なら、話が早い
歩だっけ?
そういうわけだから、研磨のことを頼むぞ」

「言われなくてもわかってるけど…。」

歩は、チラッと俺を見る。

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