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花音学園腐男子恋愛日常-前編-

第3章 ~研磨VS真~

-研磨視点-

「おい、歩!!
歩、大丈夫か!?」

俺は、頭から血を流して倒れてる歩に駆け寄り、必死に呼びかける。

しかし、歩は目を閉じたままだ。

「おい…。」

「なんか、ヤバいんじゃねえか…?」

「ズラかるぞ」

「おい、待てよ!!」

この場から逃走する先輩達。

「待てッ!!」

「研磨!!」

先輩達を追いかけようとする、俺を止める仲間の1人。

名前は、内山蛍(うちやまけい)。

1年C組で、ボクシング部に所属している。

「コイツ、友達か?」

もう1人の仲間で、蛍と同じクラスでボクシング部に所属してる、澤村聡(さわむらさとし)の質問に頷く。

「クラスの友達だ!
おい、歩!!」

体を揺するが、それでも目を覚ます気配がない。

「とりあえず、ソイツを保健室に!
聡!」

「あぁ!」

蛍は、そう言って聡と一緒に歩を両端から抱える。

「俺が、おぶって行く!」

俺は、歩をおぶって蛍と聡と一緒に保健室へ向かった。

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