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花音学園腐男子恋愛日常-前編-

第4章 ~不満爆発~

「飛鳥!」

俺に殴りかかろうとする鈴村を、後ろから羽交い締めにして止める綺羅。

「総一朗、離せ!!」

「飛鳥、落ち着いて!
梶、正直に答えてよ」

綺羅は、鈴村を羽交い締めにしつつ、俺の方を見る。

「……。」

「ひょっとして歩は、きみ達と先輩達の喧嘩に巻き込まれて怪我をして、保健室で休むことになったんじゃないのか?」

「……。」

それでも、俺はだんまりを決め込む。

「おい、答えろよ!!」

俺に怒鳴る鈴村。

「何で答えてくれないの?
もしかして、答えられない理由でもあるのか?」

「……さっきも言ったけど、お前達に答える義務も権利もない
黙秘って言葉知らないのかよ」

「テメェ、ぶん殴ってやる!!
おい、総一朗いい加減に離せよ!!」

「だから落ち着けって!
気持ちはわかるけど、そんなこと歩は望む筈ないだろ」

「ッ!!」

綺羅に説得され、鈴村は押し黙る。

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