天然執事はいかがです?
第16章 二人きりの旅行
次の日、私達は三人で〇食センターに向かい、色々なお土産を買った。
お土産の食べ物は郵便で先に家に送り、他にショッピングも楽しんだ。
そんな時間も経つのは早く、私と有斗さんはもう駅にいた。
車の窓を開け、栄理子さんは寂しげに私達を見た。
「有斗くん…何かあったら連絡するのよ?これでも貴方の保護者なんだからね?」
「分かってますよ」
有斗さんも寂しげに笑った。
「菜月ちゃん。いつでも遊びに来ていいからね?」
「はい…!!」
私達は栄理子さんに手を振りながら、駅の中へと消えた。
新幹線の中で眠りにつく。
それでも周りに人がいるせいか、眠りにつくことができない。
そんな私の手を有斗さんは朝まで寝ながら握り続けてくれた。
私はおかげで安心して眠ることができた。
久々の東京の空気は不味かった。
数日間、大自然に囲まれていたからかな。
すごく脂っこくて排気みたいなカンジがしてしまう。
それでも私のふるさとだ。
迎えはやっぱり有也さんで、眠気が吹っ飛ぶような運転ぶりだった……
家に着いたら例の計画実行だッ!!!!