天然執事はいかがです?
第16章 二人きりの旅行
家に帰ると満面の笑みの栄理子さんがそこにはいた。
「二人ともお帰りなさい!!
今夜はご馳走よ♪」
ピザにサラダに七面鳥の丸焼き、シャンパン(栄理子さん用)等々豪華なものでテーブルは埋め尽くされていた。
それらは菜月がいたのですぐに消えてしまったが。
明日にはここを発つのか……
とっても楽しかった…
有斗さんの内側っていうか…
有斗さんの中をまた知れて嬉しかった。
まだまだ沢山知らないことはあるだろうけど…
どれくらい時間がかかってもいいから…
もっと奥深くまで有斗さんのこと、知りたいなぁ――………
スヤスヤと寝息をたてる有斗さんの顔を見て、私はクスリと笑った。