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｢お嬢様…怖くないから……

俺がいますから………｣


アルトさんはより一層強く私を強く抱きしめた。


私は応えるようにもっと強く抱きついた。


暫くの間沈黙が流れる。



その最中にも雷は鳴り続け、私はその恐怖に怯え、一々体が反応する。

その度にアルトさんが落ち着かせるように頭や背中を撫でてくれた。



ふとアルトさんの胸に体を預けてみる。


トクンットクンットクンットクンットクンッ………



アルトさんの心臓すごく早い……

私にドキドキしてるの？


それとも雷？




私はその暖かな体に身を預け、睡魔に導かれるかのように、雷から逃げるように眠った。




夢の中でも彼を思いながら――………