
好きにさせてはいけない
第4章 やめられない
「ありがとうございましたっ」
「またくるね?ゆいなちゃんっ」
もう正直こなくていいけど。
「またお待ちしております。」
「ねえ、最後にさ…
胸、さわっていい??笑」
「えっ………」
こんなにしつこい人も初めてだし
こんなこと言われたことなんてない
気持ち悪くて
初めてこの仕事、嫌いになりそう…
「いい加減やめろよ。
カフェの店員だぞ?
キャバクラでもお前の女でもねーんだよ。」
???!!!?!?!
「なんだよ〜お前だって好きで来てる客だろ〜〜
胸くらい触ってんじゃねーの?」
そう言いながらも諦めたように去って行った。
「本当に大丈夫?」
「ゆ、ゆうさん……」
お客さんに助けられたなんて恥ずかしすぎる。
しかもよりによって、ゆうさん…
「ぜ、全然大丈夫ですよっ??!」
強がる。精一杯強がる。
「………やめんなよ、?」
そういうことか…
それで心配してくれてたんだ…
「こんなことでやめるほど、弱くないもんっ」
これは、本当のこと。
ゆうさんが来てくれる限り
わたし、やめないよ。
