
好きにさせてはいけない
第7章 2つの気持ち
次の目的地へ向かうわたしたち。
...どこなのかは伝えられてないけど。
「ねえまだ〜??」
「まだ海出てから数分しか経ってないだろ。」
怒りながらも笑ってる。笑
「そうだったっけー?笑」
夕焼けに照らされた遼太の顔はまた一段とかっこよくて...
「あんま見んなよ。笑」
恥ずかしがってる遼太は可愛くて。
「もっと見ちゃおーっと。」
ちょっとだけ、意地悪した。
愛情の裏返しってやつ。笑
「着いたよ。」
わあ...
「素敵...レストラン?」
そこにはお城のような建物。
そして空には...すごく綺麗な星たち。
「行くぞ。」
あんまりにも素敵な場所すぎて、緊張しちゃうな。
前を歩く遼太の少し後ろを歩く。
そしたらペースを私に合わせてくれた。
こういう優しいところ、本当に好き。
『小林様、こちらへどうぞ。』
ちゃんと予約してくれていたんだ。
そして私はここに来て二度目の感動を味わうことになる。
「す、すごい...きれい!!」
レストランの中でも最上級なんじゃない?!っていうくらい夜景が綺麗な席に案内された。
空の星も見えるし、都会の景色がキラキラと輝いている。
「...ありがとう。」
そっと遼太の肩に首を傾ける。
「どういたしまして。」
そう言いながら遼太は
短く、優しいキスをした。
