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好きにさせてはいけない

第4章 やめられない




こんな時まで優しくしないでよ…なんて思う。





「ねえ、チェキってなに???」



さっきのお客さん。



「メイドさんと一緒にお写真撮れるんですよ〜〜」



ちょっとだけ愛想悪く答える。



「えっ?まじ???ゆいなちゃん撮ろうぜ〜〜」

「えー俺も撮る〜〜!!」




「では、順番にお呼びいたしますね…」





最悪。

こんな人達と一緒に写真なんて撮りたくない。




「次のご主人様、どうぞ!」


妖精さん…いわゆるキャバクラでいう黒服さんのようなひとに連れられて来る。




「ゆいなちゃん〜なんのポーズするの〜?」



「じゃあ萌え萌えなポーズで」




「こんな感じ〜〜?」




触れちゃいけないのにすごく身体を密着させてくる。

気持ち悪い。




「そ、そうです…少し、近いですよ?」



「いーじゃんいーじゃんっ」




そう言いながら今度は腰に手を回そうとしてくる。



「さすがにちょっと…」




妖精さんは気付いていない様子でカメラを向けてくる。



「はい、萌えちーず!」



パシャッ





「ゆいなちゃんありがとうね〜!


あ、このあと一緒に飲みいかない?」






「だめですよ」






ほんと〜にしつこい。












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