
好きにさせてはいけない
第6章 終わっちゃう
若干気まずくなって、まだちょっと早かったけど家に帰った。
わたしも遼太も一人暮らしだから早く帰る必要なんてどこにもないけど...
さて。久しぶりに料理でもするかな。
料理は好きだけど最近バイトばっかりであんまり作ってなかったなー。
ぱぱっと簡単なものを久しぶりに作って食べて、早めにお風呂に入る。
心の中はずーっとモヤモヤしていた。
遼太にバイトのことを言ったときに
”客となんかあるわけじゃないし”と言われたことが頭をよぎる。
普通そうだよね...
いつやめるの?って言ってたのは
嫉妬なのかな...?
遼太はやっぱり早く辞めて欲しいのかな。
でももっと怒られると思ってたなー。
遼太のことを考えていてもやっぱり頭の片隅にはゆうさんがいて、ゆうさんだったら...っていう想像ばかりしてしまう。
叶わないのに。
いつも最後にはこう思ってゆうさんのことは想像の中からかき消す。
ただの片想いじゃないこの想い。
こんな恋経験するなんて思わなかったよ。
