
好きにさせてはいけない
第2章 慣れてきた頃
お給仕初日から1ヶ月弱。
少し慣れてきた
このバレンタインの日、日頃の感謝をご主人様やお嬢様にするということでチョコレートを渡すイベントが開催されていた。
「今日も来たよ〜。」
「わあっありがとうございますっ!」
お客さんとの会話にも慣れてきたわたし。
仕事もだいぶ覚えられてきた。
「ゆいなちゃん久しぶり〜なんだか最近ゆいなちゃんが気になっちゃって。推し変しよっかなー。笑」
「え〜そんなあっ!嬉しいですっ!」
正直心から嬉しいだなんて思っていないけれど、お世辞を言うのも喜んだフリをするのも上手くなっていた。
