嵐しょーせつ。Part2
第55章 幼馴染
和said
雅紀とは何もかも一緒だと思ってた。
スポーツだって、一緒にクラブチームに入ったり
お互いの家でゲームをやったり、
好きな曲を共有したりして楽しかった。
でも、唯一、一緒じゃないものができてしまった。
それは、、、
雅「ふへへっ笑笑彼女がさー」
和「そうなんだ笑笑」
雅紀はモテるからいつか彼女が出来ると思っていた。だから、さほど驚きはしなかった。
でも、、、何だか寂しくなっちゃって、、、
雅紀の隣で笑っていられるのって俺じゃないの?
17年も一緒にいる俺じゃなくてその最近出来たばかりの彼女なの?
智「そーいうことね。」
和「、、、どーしたらいいのかな、、」
智「ん〜〜」
俺のこんな悩みの相談を乗ってくれるのはなかなかいないぐらい優しい男。大野智。
智「あんま、深く考え過ぎない方がいいんじゃね?」
和「そっか、、、」
そうだよな、、、
でも、深く考え過ぎるなって言われても、、、
廊下ですれ違うたびに心が苦しくなる。
あんな笑顔を俺以外に見せてるのかって。
あの笑顔は俺だけのものじゃないのって。
なんかそんな自分にもイライラしてきちゃって、、、
ついには、雅紀の久しぶりの誘いも断ってしまった。