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嵐しょーせつ。Part2

第11章 海の風


和「、、、どうぞ、、、」

雅「ん、、、」

雅紀さんは俺が作ったケーキを見て食べた。


二口ぐらい食べたところで、、、

フォークを乱暴に置いた。


雅「、、、こんなのでここで働きたいって??」

和「、、え、はい。」

雅「、、、スポンジが固いし、生クリームも重たすぎる。」

雅紀さんは俺のケーキの感想っていうか、、
批判して、、、

雅「、、、帰れ。東京に帰れ。邪魔だ。」

雅紀さんは俺を店から追い出した。


俺は泣きながら、智に電話した。


智「、、、和也。」

和「、、グスッ泣智。」

全部話した。。

智「そっか〜ゴメンなぁ〜〜?あいつ、味にうるさくてさ。傷つけたなぁ〜。」

和「、、、俺もう東京に帰ります、、、」

智「ダメだよ!俺や翔、潤がいるじゃん。辛い時は俺らが聞いてやるから。」

和「、、、智がやればいいじゃん、、、」

智「え?」

そうだよ、智もパティシエじゃん。

和「智だってパティシエじゃん。どうしてやらないんですか?」

智「それは、、、」

和「智の方が実力だってあるし、俺より上だし、、俺なんかよりも、、、雅紀さんのこと、、、」

俺は、もう何が何だかわからない。

落ち込んでいたら智が、、、

智「、、、俺ね、パティシエなってわかったことがあるんだ。」

和「へ?」

智「パティシエってさ、甘〜〜い香りがしてさ作ってる人も食べてくれてる人も幸せな気分にならない?」

、、、確かに。

智「だからさ、俺はね?そういう幸せな気分なってほしいからいろんな店を回ってパティシエを指導したりしてるんだ。」

和「そうだったんですか、、、」

智「、、あの店なら和也に任せてもいいかなって。」

和「え?」

智「なんか変われるじゃないかなぁ〜〜って。あのお店、親父が残した唯一のものなんだ。俺たち兄弟に残して行ってくれたもの。だから、雅紀も守ろうとしてる」

和「智の親父さん、、、って?」

智「あ〜〜笑8年前交通事故で亡くなったの。俺たちの母さんも一緒に。」

和「そうだったんですか、、、」

智「俺が認めてるんだから大丈夫っ!ね?頑張ってみよ?」

智がこんなに俺のことちゃんと見てくれてる。

だから、頑張るしかないな。

俺は首を縦にふった。

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