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浮気性のカノジョ

第3章 彼氏という存在

「にしても、カップル増えたよね~」

「あー…そうだね」

今はお昼ごはんを食べている。彰と話していると、購買でパンを買って帰ってきた雪が口を開いた。クラスを見渡すと3組ほど男女のペアができていた。

「ま、彰くんと舞夏もそうだけどね!」

「ふふ、まあそうだね」

「もう2ヶ月だもんね、早いなあ~」

しみじみと感心している雪に、そうかもう2ヶ月も経ったのかと思った。長いような、短いような。

「ま、君たちカップルは仲良くやってくれ!」

「ありがとう、雪」

「雪さん、ありがとうね~」

彰、かわいい。周りに花が飛んでる気がする。彰は落ち着くんだよな、と考えながら玉子焼きを口に運ぶ。ほっとするというか、安心する。でも、昨日の高田さんは違ったなあ。

そわそわしてしまう、落ち着かないっていうか…。
ドキドキする──。

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