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浮気性のカノジョ

第6章 彼との行為

彼の男らしい指が内腿をなぞった。ぴくりと膝が震えて、焦らされてるんだとようやく体で感じた。はやく、大きい快感を、と少し身じろいだとき、くちゅっと蜜口に指があてがわれた。

「ひぁ、そこやだ…ッ!」

指がするするとひとつだけ履いていたショーツのクロッチの上からクリトリスを擦られる。与えられた快感に悶えてしまうのは仕方のないことで、でも、それでもどこか恐怖心が拭えなくて。やだ、と首を振り続ける私の姿なんて彼には届かなかった。苦しくて涙がポロポロ溢れるのに、執拗な責めに体は素直に快楽を享受する。

「ほら、イっていいよ」

「あ、ああぁ…っ!」

声を上げながら、私は達した。私がふー、ふーと息を整えていると、アイマスクにシミができていたのに気づいたのか、彼が「…舞夏?」と呼んだ。その言葉にぴくっと反応してしまう。いつもは、呼び捨てになんてしないくせに。こんな時にだけ──。

「…!おい、どうした…?」

アイマスクを外されて、眩しさにちかっと目を眩ませた。涙でくしゃくしゃの顔で彼を見れば、心配そうな瞳。そこにはアイマスクを付ける前の冷たさはなかった。ふっと安心してまた涙が溢れた。
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