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浮気性のカノジョ

第5章 早瀬琉生

はあー……。と思わず長い溜息が零れ出るほど疲れた。理由は簡単だ。琉生のことを聞いている最中に彰が来てしまったからだ。それで「浮気?」と彰は不機嫌になり、雪は楽しそうに笑っていてフォローしてくれなかった。自業自得とはいっても流石に疲れてしまった。

でもまあ、聞き出せたのは聞き出せたからよしとしよう。内容を押さえるとこうだ。

早瀬 琉生(はやせ るい)
同級生で2-Cクラス。
容姿端麗、成績優秀(…とまではいかないがそこそこらしい)、おまけに優しくてまるで絵に描いた王子様だ。
私はそんな反吐が出そうな仮面を貼り付けたような笑い方をする人は嫌いなので、正反対の人種だ。

誕生日は冬で12/5日。血液型はA型。家族構成は母子家庭らしく、母との二人暮らしらしいが、兄が数年前に他界しているようだ。

…このくらい、かな。でも、私にこんなことする理由がまだわからないな。玩具扱いなのか、それ以外の理由があるのか。まだまだわからないことだらけだ。

それにしても、雪はどうしてこんなに知っているんだろうか。

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