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浮気性のカノジョ

第5章 早瀬琉生

「…舞夏?」

「っえ、なに!?」

「元気ないの?何かあった?」

「え、そう…?いや、何もないよ」

心配そうに顔を覗き込んでくる雪。ボーイッシュだが眉毛を下げていると可愛く見え…じゃなくて。どうやらぼーっとしてしまったらしい。気づけばお昼ごはんの箸も進んでいなかった。

「昨日私が帰ったあと、何かあったんじゃないの…?」

「ううん、大丈夫。行ってみたけど誰もいなかったし、昨日はすぐに帰ったよ?」

「そっかぁ~…。あの手紙何だったんだろうねー?」

「うーん、嫌がらせ、かなぁ…?」

「こら、笑いながら言うことじゃありませんっ」

「はーい、ごめんなさい」

なんとなくではぐらかせた。やっぱり、舞夏には言えない。援交までバレてしまう。これ以上バレてはいけない。

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