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花音学園完結物語

第1章 ~プロローグ~

◇花音学園(かのんがくえん)1階・水泳部の部室◇

「いよいよ、明日から3年生かぁ~」

水泳部の部室を、見回しながら今日までの事を思い返す。

僕の名前は、青島夏海(あおじまなつうみ)。

明日から、高校3年生になる花音学園水泳部の部長。

「夏海さんにとっては、今年最後の部活っすね」

コイツは、1学年下の後輩で水泳部副部長。

僕の恋人の、犬飼好文(いぬかいよしふみ)君。

「今年の新入部員、もし入ったら1人ぐらい夏海さんより、身長低い奴いるかもですね♪」

「好文君、余計なお世話だよ」

僕は、好文君のお尻に蹴りをいれる。

「いてっ、すみません」

「夏海先輩に、身長の話は禁句だって何回注意受けたら気が済むんだよ?」

「全く、馬鹿だよね」

こっちの2人も、1学年下で好文君と同じクラスの水泳部部員達。

「まあ、好文だからしょうがないか」

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