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花音学園完結物語

第5章 ~復活前兆の悪夢~

~夏海の回想~

「とにかく、説教は後だよ
今は、砂浜の方に戻ることが先だ」

僕は、持って来たビート板を好文君に渡す。

「えっ、でも夏海さんが…。」

「僕は大丈夫だから、好文君は体力的にキツいでしょ!!」

「はい…。」

躊躇してる好文君を一喝して、砂浜に向かって一緒に泳ぎ出した。

「ッ…。」

しまった、足をつってしまった…。

「夏海さん?」

「好文君は先に…うわっ」

荒波が僕を襲う。

「夏海さん!」

「良いから…好文君は先に…うわっ…ゲホ、ゲホッ…。」

水が口の中に入る。

「うぷっ、うわっ…ゲホッ」

くそッ、足がつって動けないし荒波のせいで、好文君との距離が…。

「はぁ…はぁ…はぁッ…くッ」

ヤバい、僕も体力が…。

「夏海さん後ろ!!」

「えっ?」

好文君の叫び声で、後ろを振り向くと大波がすぐ迫っていた。

「うわあッ!」

「夏海さん!!」

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