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花音学園完結物語

第6章 ~蘇る夏の海のトラウマ~

◇射手座旅館4階・401号室◇

-夏海視点-

「よし、こっちは準備完了だよ」

「俺もっす!」

昼食を済ませ、各自の部屋に戻って水泳の用意をした。

「いよいよ、また海で泳げるんすねー♪」

「……うん…。」

本当は、海で泳ぐのが怖い…。

いくら、天候良好な海でも去年の事を思い出してしまう…。

なんで、去年のあの日の翌日は何ともなかったのに…。

「夏海さん…?」

「あっ…。」

心配そうな表情を浮かべる好文君。

「ゴメン、何でもないよ
さあ、行こう」

「……はい…。」

-好文視点-

夏海さんは、部屋のドアを開ける。

「……。」

夏海さん、いつになったら話してくれるんすか…?

いつまで、そうやって1人で抱え込もうとするんですか…?

俺と夏海さんは、部屋を出て廊下を歩き、階段を下りて行った。

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