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飴と鞭と甘いワナ

第5章 scene Ⅴ

ニノの身体が竦む。

掴んだ二の腕の内側、滑らかな肌触りはオンナのとはまた違う肌質。

ゆっくり撫でて。

やんわり揉んで。

チョンと口唇で触れて。

もう堪ンない。

ギュッとその身体を抱き締めた。

ジタバタ藻掻くニノ。

抵抗されれば半押しだった雄イッチがONになっちゃうってば。

逃げようたってそうはさせない。

あの信号で腕を絡めてきたのはニノ、そっちからなんだ。

N「オマエ……」

観念したのか、弱々しい声。

"…見えて…ンの?"
詰めた息づかいがそう言ってる。

俺、どっちかと云えば夜目は利く方だから

「クフフ…ご明察」

言った途端、甲を抓られた挙げ句に引っ叩かれた。

「痛って!何すンだよ…って えっ?ウワッ!!」

今度は逆にニノの手に俺が捕まり、引き寄せられたかと思ったら…抱き込まれたまま、バフと柔らかい感触に背中が押し付けられた。

!?

もしかして…ベッドの上?

俺…なんでニノに乗っかられ、見下ろされてンの?

N「………ズルいヤツ」

ニノの低い声が耳元で囁いた。

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