飴と鞭と甘いワナ
第5章 scene Ⅴ
……………痛いって。
ギューッと握られてる俺の棹が千切られそう。
「ニノォ…」
"勘弁して"
ニノの顔を見やればニヤと口の端が上がってンのが超不気味。
もう何か色々…嫌な予感しかしない。
フッとニノの手から一瞬チカラが抜けたからホウッと一息吐けば
「??……って、えっ?……ウワッ…ちょっ待っ…くぅ」
今度は高速手技に扱(しご)かれアッという間に射精感が募ってく。
「アッ……ンンッ…ニ ノ……ヤ…もう…」
N「"もう"…何?」
何?…何って―!!
分かってるクセに……焦らすなよ。
N「その涙目…」
"…反則"
言いながら耳朶をネットリ舐(ねぶ)るのこそ反則じゃん。
N「……雅紀」
「ンンッ?」
後ろ髪を掴まれ 顔を上げればガラスに映る俺がニノの手コキに合わせてユルユル腰を振ってる。
居た堪れなくて視線逸らすと人差し指がツゥと背中を悪戯し出すし。
擽ったくて目を開けたらガラスに映るニノの瞳とかち合う。
絡まる視線が妙に気恥ずかしい。
N「すっげ…エッチい顔しやがって」
容赦ない手淫に高められ、俺は二度めの欲を吐精してた。