テキストサイズ

culb Colors

第2章 【cast2】星司



「…ミーティングは?」


真央が少し震えたような声を絞り出して言った。

ますます愛しくなって、またギューっと抱きしめる力が強くなってしまう。


「…今日は、いい」


「…だめ。戻ってよ」


「今は…、真央のことで頭がいっぱいなんだけど」



勇気を出して言ってみたけど、真央からのリアクションはない。


「ねぇ、ゆっくり話したい。真央のことちゃんと知りたい。…ウザい?」


抱きしめる腕を緩めて、真央の顔を覗きこんだ。


真央はうつ向いていて、眉間にシワが寄ってることしかわからない。


「真央…」


 

ストーリーメニュー

TOPTOPへ