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第3章 番外編*店長




どうしたんだ、俺は。


なんでこんなに辛いんだよ。



(そんなはずない)



頭の中で何度も何度も呟く。


(そんなの認めない)



俺は南月と距離を取った。

これ以上おかしな感情が生まれないように。この胸の痛みに気づかないように。





「陽介くーん、一緒に帰ろー。俺寿司食べたい!」


「俺、今日アフター」




後ろを向いたまま冷たく答えると、南月は「ちぇー」と残念そうに言う。



こんなやり取りを繰り返した。
それでも南月は頻繁に俺を誘う。


 

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