culb Colors
第3章 番外編*店長
“ずーっと一番で飽きちゃったし”
壁にはナンバー陣のポスターが貼ってある。ギラギラと一番大きな顔写真で、南月が艶やかに視線を流している。
(だったら俺が…)
誰もいないバックルームで、俺は拳を握った。
(俺がNo.1になって、その言葉撤回させてやる)
南月のことが好きなんだろうと自覚はしたけど、どうにかなるなんて思ってない。
俺はどうしていいかもわからないし、どうにかしたいとも思わないから、とりあえず離れたくない。
(だから俺はNo.1になって、お前を引き留めてやる)
一度は距離を置いたけど、
お願いだから俺から離れないでよ。
南月。