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第3章 番外編*店長
『陽介くーん、カラオケ行こー』
「…なんでよ」
『俺明日で辞めちゃうんだよー?思い出くださーい』
南月のファイナルを明日に控えた定休日、家で寝ていると南月に電話で誘われた。
俺に構うなよって、言いたかった。
だけど言えなかった。
会いたかった、話したかった。
だけど我慢してたから、
断れなかった。
黙り混む俺に南月は『20分後に迎えに行くー』と言って電話を切った。
会えると思うと胸が勝手に高鳴る。
だけど、同時に切ない。
どんなに近くにいても手に入らないとわかっているから。
(むなしい)