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虹色の少女

第3章 少女の想い

楓「お待たせ、夏美」
晴子「遅くなってごめんね~」
少し早歩きで私のもとへ来た2人は、遅れてごめんねと謝った。
そんなに待ってないのになって思いながら、大丈夫だよと返事をした。

晴子「ねえ、莉桜はまだ来てないの?」
夏美「うん、それが私が来た時には誰も居なかったんだ。だから、もうすぐ来ると思うよ」
楓「そうなんだ、じゃあ3人で座って待ってよっか!」
それならと言わんばかりに、楓がベンチを指さした。
楓の言葉に夏美と晴子も頷き、3人でベンチに腰をかけた。

夏美「よいしょ~」
おもわずよいしょと言ってしまった。
その声に、楓が笑い出した。
楓「アハハ!夏美お婆ちゃんみたい(笑)」
夏美「ひどー、自転車疲れたんだもん(笑)」
そっかそっかと楓は笑いながら頷いた。

晴子「今日はちょっと肌寒いね、夏美半袖だけど寒くないの?」
私を見つめながら、晴子が少し心配そうに言ってきた。
夏美「うん、寒い(笑)でも取りに行くの面倒くさくてさ~」
楓「それね!私も取りに行くの面倒くさかったからこんな薄着だよ(笑)」
キャッキャと楽しそうに話す女の子達は、きっと周りから見れば
微笑ましい青春の時期なのだろう。
だけど私はどこかで感じた。
始まったばかりのこの仲間と時間に
闇があるような気を...感じたんだ。
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