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禁断の秘めゴトは×××味

第1章 必然的な出会い

動こうとしたその瞬間、
電車が完全に止まった合図にガタンっ!!と強く揺れた
私の体が揺れに逆らえず思い切り前に身を乗り出す

それとほぼ同時に私の肩にガシッと強く掴まれる感覚
そして急にガクンッと後ろに引っ張られて動けなかった

(えっ…なに!?)

驚いてバッと後ろを振り向くと、
隣に立っていた男性が私の肩をしっかりと掴んでいた

「あ…、すまない」
一瞬目が合ってパッと離される手。

私はいえ、…と軽く返す。
初めて聞いたその声は細身とは裏腹に意外と男らしく、
ハスキーなものだった

一瞬だけ合わさった視線はすぐに逸らされてしまったが、
強く相手をまっすぐに見つめ、射抜くような漆黒の瞳が
何故か強く印象に残って離れなかった

だがそのたった一瞬の間のやりとりで、リアは左側に
移動するのが出遅れてしまった
人が次々と狭い車内に流れ込んでくる。

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