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禁断の秘めゴトは×××味

第1章 必然的な出会い

ふと後ろが気になって見ると、すでにそちらの吊り革も人がいた。
リアはだから空いている自分の横に来たんだ、と解釈する
まったく微塵も疑わないようだ

10分ぐらい過ぎたところで、次の停車駅が見えてきた
さっき乗った駅は田舎の方だが、ここは大きな駅だからけっこうな人が乗ってくる。

≪次は-、…右側のドアが開きます。
ドア付近のお客様は-……≫

リアは右側にいた。
車内に流れたアナウンスを聞き、リアはドアが開く反対側に行こうとして、左の吊り革に移動する準備を始めた。

リアが動きをみせたことに隣の男性はわずかに動揺をみせた。
が、もちろんリアがそれに気づくことはない

停車を知らせる音がして、電車は緩やかに揺れながらスピードを落とし始める。

リアは釣り革を離した


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