
BOXルーム
第10章 いざ脱出
のたまんは説明を続けていた。
「あのライオン像の意味するのは目、口、この漢字の形なんです。そして、ライオン像は正面にあった鏡に写る位置にあった。これが漢字だったら、鏡に通して見ると鏡に写しても正常に見えます。つまり……」
「ちょっと待った! 質問」と、ホルモン王子が口を出す。
「確かにそれは自分も漢字に表して考えた。けど、目の漢字はもうひとつ、難しい方の眼の字もある。その意味で考えたらヒントは無効になる」
ホルモン王子の質問にのたまんは笑顔で答える。
「おそらく、その意味は除外してるはず。だって、そうするとダミーの答えは成立しなくなる。穂積京子とかのダミーを取り入れるには簡単な『目』の字を使うしかないでしょ? それに、大抵みんなが思い浮かべるのは簡単な方の字だもん」
のたまんがそう言うと、ピイコがホルモン王子の手を引っ張る。
「もう、あんたはしゃしゃり出なくていいの!!」
「あのライオン像の意味するのは目、口、この漢字の形なんです。そして、ライオン像は正面にあった鏡に写る位置にあった。これが漢字だったら、鏡に通して見ると鏡に写しても正常に見えます。つまり……」
「ちょっと待った! 質問」と、ホルモン王子が口を出す。
「確かにそれは自分も漢字に表して考えた。けど、目の漢字はもうひとつ、難しい方の眼の字もある。その意味で考えたらヒントは無効になる」
ホルモン王子の質問にのたまんは笑顔で答える。
「おそらく、その意味は除外してるはず。だって、そうするとダミーの答えは成立しなくなる。穂積京子とかのダミーを取り入れるには簡単な『目』の字を使うしかないでしょ? それに、大抵みんなが思い浮かべるのは簡単な方の字だもん」
のたまんがそう言うと、ピイコがホルモン王子の手を引っ張る。
「もう、あんたはしゃしゃり出なくていいの!!」
