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第10章 いざ脱出

「なんだよ、向こう(純化)の隙を突こうと思ったのに……」


 ホルモン王子は、ふてくされながら下がった。


「今のあんたの行動はのたまんちゃんの邪魔になんの!! 大人しくしてなさいって!!」と、ピイコはホルモン王子の肩をポンと叩く。


 のたまんはピイコに手で「ごめんね」と、合図をした後、再び説明を続ける。


「ごめんなさい、説明を続けます。つまり、銭湯の造りを含めて考えると左右対称ってことになります。先ほどの名前、田中幸平、山本昌美、東一夫、中田共三、これらの名前を縦書きで見ると、鏡に写してもよめますよね。さらにどれも左右対称の字になります。あなたの出した問題、ヒント、答え、これでどうでしょう?」


 のたまんはすべてを落ち着いて話し終えた。


 ホルモン王子は『そうか!!』と、言った顔付きを見せ、無性に悔しがった。


 後は、純化がどう反応するかであった。



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