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第10章 いざ脱出

『……』


 しばらく沈黙が続く。


 のたまんは静かに息を飲む。


 ホルモン王子は「さっさと言えっ!!」と、心の中で叫んでいた。


「やたら溜めるわね……ファイナルアンサーとか言いそうね」と、ピイコは腕組みをしながら画面を眺めて言った。








『……zzzZ』










 微かに寝息が聞こえる。


 顔を正面に向けたまま寝息と共にマスクが動く。






「まさか……寝てる?」


 のたまんは茫然とした。


「てか、寝てるね……のたまんさん、それ貸して」


 ホルモン王子はのたまんから受話器を受け取る。



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