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第3章 急展開……

 松は、桃太郎から遺体のことは聞いていたが、半信半疑だった。


 しかも、四人に対しても、やや警戒はしていた。


 この人達が殺したのかもという、疑いが生じていたからだ。


 本当に遺体なのか? 


 確かめる勇気も無かった。


 変な部屋に入れられ、怪しい四人組に囲まれ、変態の称号を授与され、なおかつ遺体が転がってる。


 今までに、こんなシチュエーションに出会ったことはあっただろうか?


 こんな拉致はドラマでも見たことない。


 いいか、俺は売れない作家で地域の放送局のラジオDJだ。リクエストも大人の事情で、メジャーに出てないインディーズの曲ばかりで許可を頂いた8曲を順番にかけている。もちろん、リクエストしてるのは番組スタッフだけ。


 毎月、ギャラ14万で生計を立てている。


 作家の分も含めてだ。そんな貯金も無い俺をさらってどうするよ!?


 心の中で、ブツブツと呟いていた。



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