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BOXルーム

第3章 急展開……

「ねえ……運ぶのか運ばないのかどっち?」


「運びます」


 るかの言いなりと化した松は、料理とテーブルをひとつずつ、隣の部屋に移動させた。


 チラリと遺体に被せてる毛布を見る。足が少し見えていた。


 ゾクッとしながらも、松は手を合わせ頭を下げた。


 テーブルに料理を並べ、扉を閉める。


『ゴトン!!』


 遺体のある隣の部屋から音が響いた。


「!?」


 松は音に反応し、扉を開けてみた。しばらく見ていると「えっ!?」と、目を丸くして驚いた。


「ちょ……ちょっと、みなさん!! 来て下さい」


 松の声で、四人が駆け寄ってきた。


 扉を開けた真正面、奥の壁に、なぜか、赤い扉が出現していた。


「えっ!? ドアがある……なんで?」と、みんな目を丸くする。


 下里が恐る恐る歩み寄り、その赤い扉の前に立った。


「開けていいですか?」と、下里が振り向いて言った。



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