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BOXルーム

第4章 脱出

「注文をして、三人であの部屋に入るんだ。三人だと心強いだろ!? で、あの二人を追いかけようと思うんだけど、どう?」


 桃太郎は立ち上がり、二人の様子を伺いながら言った。


 るかは少し考え込み、下里と顔を見合せる。少々、不安もあったが、桃太郎の考えに賛同することにした。


 なんのつもりでここに閉じ込められたのか? 純化とは何者なのか? これが、F☆MIXのオフ会なのか?


 勇気の一歩を踏み出せば、ひょっとしたら答えに近付けるかも知れない。


 まりんと松の行方も気になる。そして、ケンちゃん殺害の犯人は……てか、殺害されたのかどうかも気になる。


 沢山ぐるぐると謎が渦巻く中、ひとつひとつを明らかにしていきたい。


「桃太郎さん、刑事の腕、見せて下さいよ!!」


 下里も桃太郎の提案に賛成だった。


「よし、さっそく注文しよう。カツでも頼んで見るか!!」


 桃太郎は受話器を取る。


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