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第4章 脱出

「まったくイライラくるぜ……」


「話の内容、画面から流れてましたよ。ふざけてますね……」と、下里が言った。


「でも、コロッケの注文が来るはずだ。隣で待ってよう」


 桃太郎がそう言うと、二人も立ち上がり隣の部屋に移動する。




 数分後




 扉は自動的に閉まり、コロッケは冷蔵庫のある部屋に届けられた。


「なんで……なんで、こうなるかなぁ?」と、桃太郎は頭を捻る。


 白いお皿に、千切りキャベツとプチトマトにコロッケが2個。金魚の容器に入ったソースがテーブルの上に置かれていた。


「私達がいない部屋に、届けられてるってことよね? なにかで察知してる?」と、るかが言う。


「うん……でも、松さんとまりんさんの場合をどう説明するかだよ。また、ケンちゃんの遺体には気が付いてないのかなぁ?」


 桃太郎は腕組みをしながら頭を傾げて言った。



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