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もしもシリーズ~学生編〜

第3章 危機

潤は淡々と話を続ける...
「だって俺ら...もう高校生だぜ?
いつまでもガキみたいな事出来ないじゃん。
将来の事も考えないといけないし...」
潤の言いたい事は分かった。確かにそうだ。
いつまでもこんな事続けていく訳にはいかない。
それはよく分かるんだけど...

「でも俺は...」
俺が言おうとしたら横から
「でも、僕は皆といつまでも仲良しでいたいよ...
確かに潤くんの言う事も分かるけど...
それが理由で離れるのは嫌だよ...」
と、雅が今にも泣きそうな声で言った...
俺は自分の意見をストレートにぶつける
そんな素直な雅を見て
少し羨ましくなってしまった...
「まぁ〜急にそんな事言われてもね〜...」
和は感情的にはならないが考え込んでいる様子。

「あの〜...」
普段口数の少ない智が何か言いたそうだ。
「何?」潤と雅が口を揃えて尋ねた。
「僕ね?今の話聞いてて思ったことがあるんだけど...
2人の意見を合わせちゃえばいいんじゃないの?」
「合わせる、とは?」俺は智に尋ねた。
「だから、今までみたいに
毎日放課後誰かの家に行くんじゃなくて...
行く日数を減らすって事」
「なるほど...」和が納得している。
「例えば...週3とか?」俺が尋ねると
「そうそう」と智は答えた。

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