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じんちょうげの花咲く頃

第6章 エピローグ ①



翔「も〜何だよ?来るなら来るで連絡くれよ?迎えに行ったのに?」


智「迎えに来る、って、お前、この間、島にまで迎えに来てたじゃねぇか?」


翔「そんなの当たり前じゃん?智だもん♪」


潤「そーそー。日本に来る途中に、智の身に何かあったらどうすんの?」



取り巻きのごとく、叔父さんたちに囲まれてこちらにやって来る父さんの姿が目に入った。



智「…お前らといる方がより身の危険を感じるけどな?」



父さんは僕の姿を見つけると、叔父さんたちから逃げるように小走りでこちらにやって来た。



め「叔父さま!!」



父さんに駆け寄り抱きつくめぐむちゃん。



翔「あっ!!めぐむのやつ!?俺(?)の智に!!」


潤「いいなあ…」(←?)



離れた場所から羨ましそうに此方を見ている二人の叔父さんたちを後目に、



めぐむちゃんは父さんと手を繋いでこちらにやって来た。



智「よお。」


「よお、って?どうしたの、連絡も寄越さないで?」


智「したよ?めぐむと二宮に。でも、黙ってるように言っといた。」



「…意味ないじゃない?」



よっこらしょ、と、



父さんは僕の隣に腰かけた。



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