テキストサイズ

続・あなたの色に染められて

第7章 キズナ


『璃子?』

なかなか息の整わないコイツを胸に抱いて背中を擦る夜

手加減できない俺に付き合うコイツは何度となく上り詰めて微睡みの世界をさ迷う

『大丈夫か?』

返事のかわりに微笑む可愛い俺の嫁さんは“敬語禁止”の約束を破りまくって今に至る。

でも おまえは気づいてたか?

溺れれば溺れるほどおまえは俺にタメ口になるってこと

風呂でもそうだったな。おまえは裸になるとすべてをさらけ出せるんだな。

だったらもう少しおまえの心のなかを探ってみたい。

『週末おまえも休みな。』

『…え?何で?』

本当におまえは…

こういうことって普通、女の方がうるせぇんじゃねぇの?

『おまえなぁ…結婚記念日忘れんなよ。』

はじめての結婚記念日だぜ?

『あっ!…でも見学会が…』

『それなら風間にお願いしといた。』

『それは悪いよ。見学会終わってからじゃ…』

『ダメ!』

おまえの誕生日だってワガママ一つ言ってくれないから今回だけは絶対譲れない。

『もう…』

そんなに口を尖らせたって知らねぇよ

『いつも勝手に決めるんですから…』

『あっ!またお仕置き~』

スルリと小さな体を組引いて

『ゴメンナサイ!ゴメンナサイ!』

何度頭を下げたって

『約束は約束だろ?』

こんないいシステムを見逃すはずがない。

『直さないとマジで明日仕事行けないよ?』

耳たぶを食みながらもう完全やる気モードの俺と

『…ん…謝ったでしょ。』

俺を押し返す諦めの悪いコイツ

でも 最終的には

『…はぁ…っ…京介…』

俺の首に腕を回して舌に応える。

そして

『…イヤァ…』

顔を歪めながら俺を迎い入れ

『…京介…ダメ…』

背を反らせ真っ白な喉元をさらけ出す。

『ダメ?ホントか?ナカは気持ちいいって締め付けてんぞ?』

『…ヤダァ』

吐息混じりのその声はさらに俺を煽るから

『イカせてって言ってみ。』

『…。』

『ほら 言わねぇと。』

おまえのイイとこ いつまでたっても狙わねぇよ?

『…意地悪。』

『じゃ、止めるか?』

だから そんな風に瞳で訴えないで もも色の吐息を漏らす小さな口でほら

『…せて』

『言えんじゃん。』

ご褒美におまえが好きな奥へと挿し込んで

『…んあっ。』

俺に遠慮なんていらねぇよ

おまえが望むなら何だって叶えてやるから

ストーリーメニュー

TOPTOPへ