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続・あなたの色に染められて

第1章 Sweet life


京介さんの指先が私の素肌をツーっと優しくなぞると その心地よさに酔しれ自然と瞳を閉じた。

私のすべてを知り尽くしている長い指と赤い舌は 結婚した今も変わることなく私を求めてくれる。

『もう立ってんじゃん。』

指先でもう主張し始めた 胸の小さな粒を捻るように指先で摘まみ上げられると

『…ヤァ…。』

唇を噛んで我慢していたのに自然と甘い吐息は漏れてしまう。

その反応を見た彼はニヤリと微笑むと私の顎を押して口を開けさせて

『…んうっ…。』

細くて長い舌を私の口内に侵入させ 私をさらに酔わす。

その舌先はまるで生き物のよう。

だって 狙った獲物は逃さないってぐらい滑らかにに動き回って私を骨抜きにしてしまう。

そして長くて深いキスが終わると

『…ハァ…ハァ……。』

『璃子はダメだな。』

息の上がった私と対照的に勝ち誇ったように私を見下ろす彼。

『おまえ また少し痩せた?』

まだ呼吸整えてる私のパジャマを脱がせながら最近よく聞くこの台詞。

そんなに体重が落ちたわけではなかったけど確かにスカートは少し弛くなったかもしれない。

『ちょ…ちょっと!』

『この脇腹とかさ あんまり摘まめなくなってきてんだけど。』

『もう…止めてください!』

あんな深いキスでその気にさせといて

『だって 俺プニプニ派だもん。』

『だから!』

イタズラに笑いながらわざと摘まむように体中に手を這わせるんだけど

『明日の夜さ 旨いもんでも食いにいこうぜ。』

なんて 軽く重ねるだけのキスをしながら体を気遣ってくれる優しいダンナさま。

『野球は?』

這い廻る手が会話とは関係なくパジャマのズボンにかかると

『明日は行かない。悪いんだけど 昼は実家に付き合ってほしいんだ。今日 幼馴染みに偶然会ってさ。お袋と兄貴たちにも会いたいって言うから誘ったんだよ。』

『幼馴染み?』

こんな普通の会話をしながらも彼の手は私を産まれたままの姿にさせ 頬に額にとキスの雨を降らしてくれる。

そして唇に重なるその瞬間 優しく微笑みながら

『俺の嫁さんだって紹介させて?』

私は返事の代わりに彼の首に腕を廻し唇を重ねる。

豆だらけな指先に変わって 今度は尖った舌が私の体を愛し始める。

ルームランプのオレンジ色の光のなか 私たちは久しぶりに愛を確かめあった。

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